FXと株の違い


投資の初心者にとって、FXと株どちらに手をだすべきか悩ましいものです。
ここではFXと株の違いについて説明していきます。

選ぶ銘柄の種類

株は上場している株式会社の数だけ銘柄があり、どの会社の株を買うか選ぶ必要があります。
しかしFXでは選ぶ銘柄(通貨)のパターンはせいぜい20種類のみです。
取引する通貨によって市場の時間が決まっているので、自分の生活スタイルとその通貨の景況を見ることで自然と選択する通貨は絞られてきます。

選択肢が少ない分、FXの方がとっつきやすいと言えるでしょう。

取引時間

株式市場が開かれているのは、平日の朝9時から11時30分と、12時30分から15時までに限定されています。
ネットの注文自体は24時間行われますが、市場が開かれていない時間帯に注文したものは、実際には翌営業時間に売買が行われることになります。

しかしFXの場合は24時間常にどこかの国の市場が開かれているため、24時間取引が可能です。
ただしどこの国で市場が開かれているかによって値動きなども変動してくるので、どの市場をターゲットにするかを注視する必要があります。
ご自身のライフスタイルに合わせて、取引する市場を決めても良いでしょう。

株と比べるとFXの方がフレキシブルに対応可能です。

取引する金額

株は購入する銘柄によって変動しますが、1株数十万円〜数百万程度必要になってきます。

対してFXの場合は購入する対象が通貨のため、最小単位は1通貨となります。
ただし、これには取引するFX証券会社により制限があり、ほとんどの場合1千通貨から取引を可能としているところが多いです。
中には「SBI FXトレード」のように1通貨から取引可能としているところがあるので、それらの証券会社を選択することで少額からの投資を行うことができます。

また、FXの場合はレバレッジをかけられるので、投資金額の最大25倍の金額で取引を行うことができ、少ない資金で大きな損益を出すことも可能です。

値動きの大きさ

株を言い換えると「会社の値段」のようなもの。
会社の値段は会社の状況に応じて大きく変動します。また万が一倒産してしまうと価値はゼロにもなりうるのです。

FXでは通貨を取引しているので、通貨の価値がゼロになることは世界経済が破綻しない限りほとんど起きることはないでしょう。
値動きも株価に比べるとかなり穏やかです。

株の場合はハイリスクハイリターン、FXはローリスクローリターンとも言えます。

外部からの介入

株価は会社の売上等に応じて変動しますが、政府からの介入を受けることは基本的にはありません。
好きな会社があれば、そこの会社の情報を集め、また関連業種の動きを注視していれば、ある程度株価の動きを予測できます。

FXの場合は扱うものが通貨であるため、その通貨の国に財政状況等によって変動し、政府からの介入を受けることがあります。
例えば日本でも、日銀を通じて政府が円売り介入行ったりも実際にしており、それにより値動きも起こっています。
政府や各種法案の動きをしっかり把握しておいたほうが良いでしょう。

トレードスタイルの種類


FXでは取引期間のルールはありません。
よって、自身のライフスタイルに合わせて、どのくらいのタイミングでトレードを行うかを決めていきます。

トレードのスタイルは、取引する時間の間隔でおおまかに4つの分類があります。
以下、取引期間の短い順にご紹介します。

スキャルピング

トレード間隔:数秒~数分
狙う利益:為替差益(5pips〜10pips)

スキャルピングとは、わずか数秒から数分の間の値動きで小さな利益を取っていく手法です。
わずか数分であれば値動きの予測をしやすいため、勝率を上げることが可能です。
その分、値動きの幅は小さいので、ローリスク・ローリターンの手法とも言えます。

慣れてくると、大きなレバレッジでかけて小さいpipsを取っていくことで利益を出していきます。
多ければ、一日数十回もチャンスは訪れます。

巷でよく言われる「1日10pips勝つだけで積み上げれば大きな金額になる」の通り、小さい利幅でも積み上げが大切。
時間に拘束されず、一定のリズムでトレードを行える環境にあるアクティブなトレーダーにオススメのタイプです。

スキャルピング用オススメツール:恋スキャFXビクトリーDX

デイトレード

トレード間隔:数分~1日
狙う利益:為替差益(10pips〜100pips)

デイトレードは、1日のうちにエントリーから決済まで行う手法です。
その日のポジションはゼロにして終わるため、寝ている間の値動きの影響を受けず、安心して眠ることができます。

各国の市場で取引開始する時間を狙うことで、1日の中でも利幅を大きくしていくことができます。
一日中は難しくとも、特定の時間にトレードを行うことができる専業主婦の方などに適したトレード手法です。

デイトレ用オススメツール:デイトレMAX

スイングトレード

トレード間隔:1日~数週間
狙う利益:為替差益(100pips〜1,000pips)

スイングトレードは、数日かけてエントリーから決済を行う手法です。
1時間足や日足でチャートを見ていくことになります。

常にチャートを見る必要がないので、サラリーマンの方など仕事の副業としてFXトレードしたい方にオススメのトレード手法です。

ポジションを持つ日数が長くなるので、しっかりリスク管理をする必要が出てきます。
自身でルールを作り、含み損が出たらルールに従って損切りしていくことが大切です。
思いつき売買すると、損失が膨らむ可能性が出てきます。
そのためレバレッジも大きく賭けないほうが安全です。

スイングトレード用オススメツール:トレンドハンターFX

ポジショントレード

トレード間隔:数週間~数年
狙う利益:為替差益、スワップ金利(1,000pips以上)

ポジショントレードとは、エントリーした後にポジションを数週間〜数ヶ月かけて保持するトレード手法です。
そのため、他のトレード手法とは異なりスワップ金利の損益も見過ごせない金額になります。
売買する際は、金利の差額をしっかり確認しないと、スワップ金利を支払うことになる可能性もあるので注意しましょう。

レバレッジは1倍~5倍程度以下に抑え、長期的な視野でトレンドを捉えていく必要があります。
選挙や各種指標の発表などにより大きく相場が動くことを予想し、利益を取っていきましょう。

日々チャートを眺める必要はありませんので、普段忙しい人でも取り組みやすいFX手法です。

FXのリスクと安全対策


これまでFXについて特長や良さをお伝えしてきましたが、すべからく儲けが出て楽しい未来が待っているとは限りません。

なんだか脅すような言い方に聞こえてしまうかもしれませんが、FXを始める際はしっかりリスクについても知ったうえで、安全な運用を目指しましょう。

FXのリスク1:為替変動リスク

FXは通貨の交換を行うことで差額の損益を出しますが、この交換のレート=為替レートは基本的に24時間変動しています。
レバレッジが25倍にもなると、1円の為替レート変動が数万円、数十万円の損益になり得るのです。

開始当初はレバレッジを低めに抑え、慣れてきてからレバレッジを上げるようにしましょう。
また、取引する会社のマージンコールロスカットがどの程度で発生するのかもしっかり事前に把握し、損失が少ないうちに切り上げることが重要です。

FXのリスク2:金利変動リスク

FXで利益を出す方法として、スワップポイントによる利益があります。
通貨毎の金利の違いにより利益を得る方法です。

しかし金利はずっと固定とは限りません。
国の政治・経済状況によっては大幅に変動する可能性があります。

金利が低い通貨で金利が高い通貨を買い、スワップポイントを得ていたと思っていたら、いつの間にか金利が変動して逆にスワップポイントを支払うことになっていた、ということも可能性はゼロではありません。

売買する通貨の政治・経済状況はしっかり把握するようにしましょう。

FXのリスク3:電子取引リスク

FXの取引はパソコンからのアクセスで売買を行う電子取引が基本です。
例えば落雷等による停電や、インターネット回線の不調、パソコン自体に動作不良により取引が正常に行えないというリスクがあります。

含み損が増えてくる段階で売ろうと思ったにも関わらず、上記理由で取引が遅れ損失が膨れ上がる、ということも可能性はゼロではありません。

端末や通信環境において万が一の場合を考えてバックアッププランを考えるとともに、インターネットであれば当然ですが管理画面のIDやパスワードの管理には十分気をつけるようにしましょう。

FXが人気の理由


この数年、FXという言葉をよく聞くようになりましたが、他の投資と比べてFXが人気な点を紹介します。

少ない資金から始められる

FXではレバレッジをかけることができます。
レバレッジをかけることで、仮に10万円の資金であっても最大25倍、つまり250万円の金額の売買を行えるようになるのです。

その分、損失のリスクも大きくなりますが、逆に利益の額も大きくなり得ます。

また、手数料が他の投資に比べると格段に安いこともあり、資金的にハードルが低いのがFXです。

時間の制約が少ない

他の投資であれば、取引の時間に制約があります。
特に仕事をしているサラリーマンにとっては、この制約がある限り、なかなか手を出しづらいのが現実です。
しかしFXであれば24時間取引ができるので、仕事が終わってからFXに集中することもできます。

また、外貨預金であれば満額になるまで待たなければならないですが、FXであればいつでも自由に売り買いできます。
このように時間の制約が少ないことから、手を出しやすく人気の一つとなっています。

円高になっても円安になっても利益を出せる

例えば外貨預金の場合、円高の時に外貨預金を始め、円安になった時にお金を引き出すことができれば利益がでます。
しかし反対の場合は損失となってしまいます。

どうしても「最初に日本円で外貨を買わなければならない」というイメージが強いですが、FXの場合は実は先に「売る」ことができるのです。
円安の時に外貨を売って、円高になったら外貨を買い戻すことで利益を出すことになります。

これは外貨をFX会社から借りて先に売っていると思っていただければ大丈夫です。
このことを空売りとも呼び、FXなら円高の時、円安の時、どちらでも利益を目指せます。

金利差でも利益を出す


前回は証拠金を担保として外国のお金を売買することで、為替の変動による差額で利益を出すとお話しました。
しかし、FXではもう一つ利益を出す方法があります。

それは、金利差です。

日本でお金を預けていると、金利が0.5%つきます。
例えば100万円預けていれば、一年後に5,000円の利子がつきますよね。

しかし、日本の金利というのは実は他国に比べるとかなり低いのです。
米ドルは2%、ユーロは4%と、日本よりも金利は高めです。

もし1$=100円の時に1万円で米ドル100$を購入したとします。
日本の金利と米ドルの金利には1.5%の差があるので、仮に1年間為替の変動が全くなく保持していたとしたら、100$×1.5%=105$、つまり5$=500円の利益が出ることになります。

この金利差のことをスワップポイントと呼び、スワップポイントは毎日支払われるので、安い金利のお金で高い金利のお金を購入することでも利益が出るわけです。
ただし、逆の場合は金利差がマイナスになることもあるので注意が必要です。

FXの仕組みと利益の出し方


FXの仕組みは、海外旅行に行く際の両替をイメージすると分かりやすいです。

例えばアメリカへ旅行に行きます。

出発時、1$=100円だったとします。
あなたは10,000円を米ドルに両替しました。
つまり、100$を両替したことになります。

1週間経って帰国する時は、1$=130円になりました。円安ですね。
偶然両替した100$を使うことがなかったあなたは、100$を日本円に両替しました。
すると手元に返ってきた日本円は13,000円です。

つまり3,000円の利益が出たことになります。

これがFXの利益が出る仕組みです。
もちろんそこには手数料などがあったりするので実際には少し計算しなければなりませんが、日々動いている円安や円高の差額により利益を得ることができるのです。

なお、これだけだとただの「外国為替取引」でしかありません。
おさらいですが、FXは日本語では「外国為替証拠金取引」と表記します。

では「証拠金」とは何なのでしょうか?
FXを始める場合はFX会社に口座を開きお金を入金します。そのお金が証拠金となります。

その証拠金を担保にすることで、FXではその証拠金の数倍から最大25倍の金額を取引することができるのです。
その倍率のことをレバレッジと呼びます。

10,000円預けて、レバレッジが10倍だとすると100,000円の取引が可能となります。
なので少ない資金からでも始めやすいのがFXの特長です。

なお、レバレッジはFX会社によって変わってきますが、2011年8月1日以降の金融庁の規制により、最大25倍と定められています。

FXとは?名前の由来と意味


FXとは、外国為替証拠金取引のことです。
外国為替は英語でForeign eXchange、そこから略してFXとなりました。

なお外国為替証拠金取引を平たく言い直すと、「外国のお金を売買することで利益を得る取引」ということになります。

日本では1998年の法改正後に普及し始め、現在では証券会社のみならず個人の投資家も多く存在する投資法の一つです。